前回の記事では、『開拓王 The King of Frontier』の基礎的なプレイのコツを紹介しました。

確かに基礎的なプレイのコツは分かったけど、具体的にはどうプレイすればいいの? という人のために、今回は『開拓王 The King of Frontier』の基本戦略について紹介したいと思います。

戦略を見つけることはゲームの重要な楽しみですので、ここから先は見たい方のみ見ていただくようよろしくお願いいたします。 
 
















さて、『開拓王 The King of Frontier』には大きく分けて3つの戦略があります。
それは以下の3つです。
  • 開拓戦略
  • 建築戦略
  • 消費戦略
それぞれの戦略について以下で説明行きます。

開拓戦略
 
まず、一番簡単なのが『開拓戦略』です。
とにかく『開拓』アクションを選択することで、ボードをいち早く埋め切ることを目指します。 

『開拓王 The King of Frontier』では、完成したエリアの生産・消費マスが1VP、空きマスが-2VP、そしてボードを全て埋めた時のボーナスが10VPあるため、ボードを埋めるという行為が非常に重要です。

単純計算で開拓タイル1枚あたり(ボードを埋めたことによる点数と生産・消費マス合わせて)約3VPあることになります。『開拓』アクションでは他のプレイヤーより1枚多くタイルを獲得できるため、引いた2枚のタイルの両方を配置できれば、3VP程度有利になるということになります。

ただし、終盤になると『開拓』アクションでタイルを置けない場合が増えてきます。
そうなると、『開拓』アクションをしたものの、自分は1枚も置けず、他のプレイヤーがそれぞれ1枚ずつ配置することになり、ー3VPという残念アクションに成り下がってしまうのです。

つまり、『開拓』で勝つためにはこの捨てるタイルをできる限り少なくする必要があるということになります。

具体的にはプレイのコツでも書いたように配置できるタイルの『受け』を 広くするということが重要です。
タイルは隣接するタイルとエリアが接続するように置く必要がありますが、ボードの端に限り、どのエリアが来ても良いというルールになっています。
ボード中央のエリアが残ってしまうと置けるタイルがほぼ一種類に限定されてしまい、非常につらい状況になりますが、これが隅であれば、二辺しか限定されないため、かなりの種類のタイルで全埋めを達成できることになります。

隅を最後に残す、ということ自体が非常に難易度が高く、タイルに引き運に左右されすぎるため、最初から狙う戦略ではありませんが、建築も消費も上手くいかないけどタイルは上手く並べれた、というときに狙うと一発逆転の可能性があります。


建築戦略

『開拓王 The King of Frontier』のメインとなる戦略がこの『建築戦略』です。
『建築』アクションにより建物タイルを獲得し、その勝利点で優位に立つ戦略です。

ここで注意なのが、『建築』すべき建物とはいったいどれなのか、ということです。
実は、『建築戦略』で狙うべき建物はわずかしかありません。勝利点が『?』になっている建物だけです。

『大聖堂』『お城』『修道院』『物見やぐら』、この4つが『建築戦略』における目標となります。
特に、点数が高くなりやすい『お城』と『物見やぐら』が重要です。

『お城』は石が6つ必要で、かつ4つの辺全てが都市につながっている必要があるため、非常に困難に思えますが、『倉庫』や『搬入路』を利用することで、石の生産はカバーすることが出来ますし、あらかじめ計画的に配置すれば、都市を閉じるタイルを4枚引くことはそれほど難しくありません。それよりも、総タイル数×1VPという点数は18VP前後の高得点を与えてくれるため、達成すればかなり勝利に近づくことが出来ます。

対して『物見やぐら』は木3つ、石3つと非常に建てやすく、かつ草原の建物であるため、獲得が容易です。にもかかわらず、都市を5つ完成させたりすれば、20VPと破格の勝利点を与えてくれる建物です。特に、レアタイルの4面都市と相性が良く、序盤に引けた場合、重要な勝ち筋となります。
ただし、自分が建てやすいということは、他のプレイヤーにも建てやすいということであり、他のプレイヤーに建築されないか常に注意する必要があります。また、他のプレイヤーから見た場合、都市を多く作っているプレイヤーがいる場合は、早めに『物見やぐら』を押さえておくことが重要と言えます。

『大聖堂』は都市の消費マスを広げれた場合、高得点が発生する上、コストが軽いので上手く使えば非常に強力です。
『修道院』は割と容易に8VPを獲得できるという点で価値が高いです。

また、『?』の建物以外では『英雄像』が5VPと高いため、合わせて獲得することで勝ちに近づきやすくなります。


消費戦略

『開拓王 The King of Frontier』において『建築戦略』と対をなす主要な戦略が『消費戦略』です。
『消費戦略』では『消費』アクションで麦を勝利点チップに変えることで勝利点を稼ぎ、優位に立つ戦略です。

『消費戦略』で重要なポイントは自分で『生産』『消費』を回すには一回の『消費』で相当勝利点を稼げない限り難しいということです。
これを達成するためには『小さな市場』『大きな市場』といった消費を支援する建物が必須となります。

しかし、自分で『生産』しないのであれば、この限りではありません。
『建築戦略』を取っているプレイヤーの『生産』に便乗して麦を生産し、自分のターンのアクションで一人だけ『消費』をすることで、アクションを費やさず勝利点を獲得することが出来ます。『消費戦略』では、この『生産』の便乗が重要なポイントになります。

また、『消費戦略』を狙っているプレイヤーが二人以上いる場合、『生産』『消費』をそれぞれ分担することができ、効率よく勝利点を稼げるため、そういうパートナーを見つけることも重要です。



以上、『開拓王 The King of Frontier』の基本戦略について紹介しました。
これらの戦略はどれかに特化するというよりも、他のプレイヤーの動向などに合わせてうまく組み合わせていくことが重要です。

リプレイして自分だけの最強戦略を見つけてください!!