11月4日に開催されるゲームマーケット2013秋にて、当サークル『Studio GG』は、タイル配置&資源生産ゲーム『開拓王 The King of Frontier』を頒布する予定です。

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今回はこの『開拓王 The King of Frontier』について紹介します。
 

ゲームの概要

『開拓王 The King of Frontier』は2~4人向け、プレイ時間30分程度の、タイル配置&資源生産ゲームです。プレイヤーは個人ボードの上にタイルを配置し、自分の領土を作っていきます。最も繁栄した領土を築いたプレイヤーが勝者となります。

board
※画像は開発中のものです。


プレイヤーは手番で「開拓」「生産」「建築」「消費」の4つのアクションの中から一つを選び、実行します。
  • 『開拓』では『開拓タイル』を引き、ボードに配置します。
  • 『生産』では完成したエリアで資源(木、石、麦)を生産することが出来ます。
  • 『建築』では資源(木、石)を使用して『建物』を建てることが出来ます。
  • 『消費』では資源(麦)を都市で消費して『勝利点チップ』に変えることが出来ます。
これらのアクションを駆使し、領土を発展させていき、最終的に以下により勝敗が決定します。
  • 完成したエリアの広さ
  • 『建物』の勝利点
  • 『消費』により得た『勝利点チップ』 
これらの勝利点を換算し、最も多い勝利点を得たプレイヤーが勝者となります。


ゲームの特徴

『開拓王 The King of Frontier』は他のゲームに例えて言うと、『カルカソンヌ』と『プエルトリコ』を組み合わせたようなゲームです。

Carcassonne-Puertorico

『カルカソンヌ』のように絵が接続するようタイルを配置し、
『プエルトリコ』のように手番に選択したアクション全員で行います(ヴァリアブル・フェイズ)。

この『タイル配置』と『ヴァリアブル・フェイズ』が『開拓王 The King of Frontier』の大きな特徴です。

1)タイル配置

『カルカソンヌ』に代表されるメカニクスです。他にも『モンド』や『グレンモア』などがこのメカニクスを取り入れています。

Carcassonne-Mondo-GlenMore

ここでタイル配置ゲームとは隣接するタイルと絵が連続するなど、タイルの配置に制限があるゲームのことを指しています。

『開拓王 The King of Frontier』では『カルカソンヌ』とは違い、個人ボードの上にタイルを配置していきます(『モンド』や『グレンモア』のように)。

最終的な配置が決まっていないため、完成図を想像しながら引いたタイルを配置していく必要があります。生産、消費などのアクションもゲームの醍醐味ですが、タイル配置により徐々に空きマスが埋まっていくので、それだけでもパズル的な楽しさがあります。
また、後述するヴァリアブル・フェイズとの関係により、早い段階で資源を生産できるエリアを作った方がいいのか、それとも大量の資源を生産できるエリアを目指して作るべきなのかなどのジレンマを感じることになります。


2)ヴァリアブル・フェイズ

ヴァリアブル・フェイズシステムは『プエルトリコ』に代表され、『サンファン』『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』などで用いられているメカニクスです。

Puertorico-SanJuan-RaceForTheGalaxy

ヴァリアブル・フェイズシステムでは手番プレイヤーが選んだアクションを全てのプレイヤーが実行するという特徴があります。

『開拓王 The King of Frontier』でも手番プレイヤーが選んだアクションを全てのプレイヤーで実行します。このため、手番プレイヤーは自分が行いたいアクションで他のプレイヤーが得をしてしまうという状況の場合、大きなジレンマを抱えることとなります。逆にいえば、他のプレイヤーが選ぶだろうアクションを考慮して自分の手番のアクションを選ぶことで他のプレイヤーの選択したアクションを有効利用することが出来ます。手番順というボードゲームでは問題となりやすい要素を有効利用した画期的なシステムです。また、すべてのプレイヤーが同時にアクションを行うため、待ち時間が少なくなり、プレイ時間に比して充実感が高いのも特徴です。


まとめ

今回は『開拓王 The King of Frontier』について、その大きな特徴である『タイル配置』と『ヴァリアブル・フェイズシステム』について説明しました。

『開拓王 The King of Frontier』は、11月4日に開催されるゲームマーケット2013秋にて頒布予定ですが、それまでに何度か紹介記事を公開していく予定です。

それではまた次の機会に!

by Shun